~ ズデネック・ミレルの世界 ~
EL MILLONARIO QUE ROBÓ EL SOL
カートゥーンネットワークのクルテクで、今日放送されたアニメの冒頭に出てくるタイトルです。
EL SOLとあるから、スペイン語かなと。
英語翻訳すると、「THE MILLIONAIRE THAT STOLE THE SUN」に変換されたから、
ミレル監督デビュー作の「おひさまを盗んだ億万長者」ですね。
DVD「クルテクとズデネック・ミレルの世界」、1巻に収録されています。
チェコタイトル、「O milionári, který ukradl slunce」です。
音楽のみの無声アニメで、かわいいクルテク等の絵柄とは全然違った、暗い感じの絵柄で、昔見た手塚治虫の実験アニメと雰囲気が似ています。
お話は、奴隷?みたいに労働者を一杯こき使って、たらふく食べ、贅沢三昧の億万長者が、労働者を使い、太陽まで届くくらいの足場を作って、太陽を捕まえ、自分のものにします。
おかげで町は、暗黒に。
部屋に飾って、バカンス気分でいたら、部屋の鍵が熱さで溶けちゃって、部屋が壊れ、町に太陽が転がって行きます。
そこを通りかかった一人の少女が、そのまま空まで、太陽を持って歩いて行き、空に太陽が戻りました。というお話。
億万長者が沢山の労働者を使って、やっと捕まえた太陽を、少女が自分で空まで歩いて、簡単に持って行っちゃうとはなんとも。
太陽が手で運べる温度ということや、持ち運べるサイズということは、不問にしましょう。
あまり面白くは無いけれど、ミレルのデビュー作ということで、貴重な作品が見れました。