ミス・ポター

ミス・ポター (初回限定生産 特製パッケージ) [DVD]

ピーターラビットのアニメを全話見ていたり、うさぎ好きだったりすることから、前から見たかった、ミス・ポター。
監督は、あの有名な「ベイブ」の監督なんですね～。しかし１１年振りの作品とはすごい。        

ピーターラビットと一緒にLaLa TVで、「ビアトリクス･ポターの生涯～ピーターラビット誕生物語～」というドキュメンタリーも放送したことがあったんですが、そちらを見てたんで、ポターについてはある程度の知識がありました。

映画は、そのドキュメンタリーに、感情や性格が加わった印象です。
ただ、作り手の捉えた人物像であるので、実際のポターとは違うこともあるでしょう。
なんといっても、夫のウィリアム・ヒーリスは子供の頃からの幼馴染でも何でもないし、用地の管理人でもないとか後から知って、ちょっとショック。
エミリー・ワトソン演じるノーマンの姉と親友だったってのも、案外、映画の作り事かも。

賞味１時間３０分くらいと、映画としては短めの作品ですが、結婚してミセス・ポターだったにもかかわらず、「ミス・ポター」というタイトルなことに象徴される通り、女性の自立、生き方に焦点を置いた映画です。
ポターは、想像力豊かな絵本作家というより、肩に力の入ったウーマンリブみたいな印象。
なので、ベイブであったり、ピーターラビットから興味を持って観る人にとっては、メルヘン度が足りなくて物足りないかも。

ただポターの生涯で絶対伝えるべき、湖水地方の保存をちゃんと描いてるので、多くの人に目にしてもらいたい一本です。