lapinchicの日記

色々思うままに書いていきます。

男女7人夏物語、秋物語

男女7人夏物語 DVD-BOX

男女7人夏物語 DVD-BOX

  • 発売日: 2001/11/23
  • メディア: DVD
 
往年の大ヒットドラマを今頃になって、はじめて観た。(笑)
主題歌や「お前が好きやねん」などと叫ぶ名場面などは知っていたけど、内容は全然知らなかった。再放送も沢山やってただろうに、よくぞ見ないでいられたものだ。        
 
まず、夏物語。7人とあるが小川みどりなんか完全にカヤの外で、奥田、賀来カップルは最初からそのままの組み合わせで他と絡まず、池上、さんま、大竹が少し色々あるけど、知り合ってから間もない人間同士で、奪ったりしたわけでもないし、さらっとしたもの。恋愛ドラマと思ってみてたので、拍子抜け。ドキドキしたりする場面もなく、有名な「お前が好きやねん」や空港でのキスシーンも、ちゃんとストーリーを見てみると、全然盛り上がるものではなかった。

それにくらべると秋物語は紆余曲折あった後、しのぶとさんまがくっつくストーリーで、ちゃんと恋愛ドラマになっていた。でも、7人という数字にはあんまり意味がないのは前作同様。さだちゃんとか8人目とくっついてるし。

秋物語は岩崎宏美演じる沖中美樹さんが、かなり可哀想だ。元カノに心変わりするにしても、いったん恋仲だった相手にさんまの態度は冷たすぎる。
美樹さんは本当にいい人なので気の毒だが、年季のいったオバサンから言わせてもらうと、良介と桃子(しのぶとさんま)は確かによりが戻ったが、今後長く続くか分からない。
付き合いの期間の浅いうちに海外に行ってしまって、惚れた感情が強く残りすぎていたから、よりが戻ってしまった感じ。桃子は疲れるキャラだから、そのうち長く付き合ったら、良介も嫌になるかもしれない。
そうなった時にもしタイミング合えば再び一緒になるかもしれないんだから、自分のポイントは下げないよう、あえて理解あるふりをして別れたら?なんて思う。
しかし美樹のまわりの女友達がひかる(岡安)や一枝(手塚)では、そういうアドバイスは無理だろうなというところが悲しい。女の敵は女?(実際に一枝のアドバイスは逆のものだった、身を引くなと焚きつけて・・。)

あと柳葉もモラハラすれすれキャラで、桃子が逃げ出したくなるようなキャラだったのが残念。これだと恋の土俵に上がらない人になってしまう。
秋田のお母さん思いの柳葉が演じたから、まだよかったものの、おふくろ、おふくろ言い過ぎ。

子供のような桃子、あなたにノンフィクションライターはやっぱり無理だと思う。池上季実子の「桃子は普通のお嫁さんが一番合ってるの」というのは正しかった。

いづれにせよ、夏も秋も、もう若者ではない大人の男女の合コンから始まる恋愛ドラマだ。働く30前後の大人の恋愛として参考になるドラマかな。精神的な関係を大事にするH目的でギラギラしてないところがいいよね。じゃあ若い子が舞台の恋愛ドラマはギラギラしてんのか?といわれれば、そうでもないかもしれないけど・・(考えたことない)。


なんというか、このドラマ観てると時代的なものをやたら考える。ああ、さんまとしのぶがよくバラエティ出てたなとか、大竹しのぶがバラエティで、いままで思ってたのと違うはっちゃけキャラになって出始めてたなとか。

このドラマ、トレンディドラマの祖ともいわれているらしいけど、夏物語も秋物語も、キャスティングがレア。
ドラマに普段出ない人や、恋愛ドラマにはおよびがかからなそうな人などばかりで、その後のトレンディドラマとは違う独特の雰囲気がある。
奥田、池上、大竹などは、その後テレビドラマはほとんど出てないし、岩崎宏美は名のある大歌手でなぜこれに出たのか不明だし(NGも多かったようだ)、さんま、鶴太郎はお笑い組の飛び道具だし、山下真司を恋愛ものではそうみかけないでしょう、岡安、小川みどりなどは、その後芸能活動動きなしという感じだし。

スペシャルを見ると(評判編)、いかにさんまがやる気なく演じてたかが分かって面白い。それでもあれだけ合っていたのだから、鎌田敏夫がさんまにあて書きしたようなキャスティングだったのだろう。
大竹しのぶもそうだったんだろうなと思う。野麦峠の素朴そうなイメージとは違って、10代でヌード、略奪愛の系譜などから、エキセントリックな桃子を演じさせてみたかったのだろう。
そぼいえば、最近はめっきり私生活が話題になることがないけれど、旦那さんが死んですぐさんまと再婚、しかも出来ちゃった結婚、2児の経産婦で年も結構いってるのに婚姻中にヘアヌード、さんまと同時か別れてすぐ野田秀樹と恋愛、今は落ち着いたが大竹しのぶ、なんかすごいなあ・・などと思った当時の芸能スキャンダルなど色々思い出してしまうドラマでした。