プリンス&プリンセス

プリンス & プリンセス [DVD]

 また宝物になるアニメに出会えました。 フランスアニメというところで、脳裏をよぎっていたんですが、セリフ回しや、雰囲気で、何回もどことなく共通したものを感じていたのですが、やっぱり「キリクと魔女」と同じ作り手だったんですね～。

「キリクと魔女」のミッシェル・オスロ監督が1989年に手がけたTVシリーズを元に映画化したオムニバスアニメ。 藤城清治を思わせる影絵調の作画が本当にきれいです。

街のビルのアニメ作りをしているスタジオから、制作されたアニメを上映するというストーリーで、オムニバス調に６編のアニメが流れます。

「プリンセスとダイアモンド」、 「少年といちじく」、 「魔女」、 「泥棒と老婆」、 「冷酷なプリンセス」、 「プリンス＆プリンセス」 の６本で、「泥棒と老婆」などは北斎の浮世絵をもとにした、日本を題材にしたアニメだったりとするのが、結構うれしかったりします。

最後の「プリンス＆プリンセス」などはコミカルで、夫婦漫才みたいなやりとりで、すごく楽しい話です。

「キリクと魔女」とこの作品あわせて思うのが、オスロ監督のヒロインのキャラって、今風でいうと、ツンデレキャラですよね。好みなのかしら？

全部で１時間ちょいと、気軽に何度でも見たくなる、肩の凝らない長さ。 何気に音楽の素晴らしさも、この作品の特徴です。サントラ出てないかな。