lapinchicの日記

色々思うままに書いていきます。

スーパー歌舞伎II(セカンド) 空ヲ刻ム者

スーパー歌舞伎II(セカンド) 空ヲ刻ム者に行ってきました。

前から歌舞伎を一度観たいと思っていましたが、何とお初は変形版(笑)。

きっかけは駅のポスターかな。一番安い席が3000円で、それなら!と思ったのがきっかけ。

公演が近くなってきたからチケット取ろうと思ったら、甘かった。

新・猿之助初のスーパーということで人気の公演で、安い席はみんな完売。しかもそれが倍の値段でチケット屋に流れてる。

3000円が7000円で売られていて、正規の高い1階席はまだ余っていたので、1万1千円で正規の1階のいい席と、ぼられて倍以上の7000円の3階席とどちらにしますか?って、1階に決まってる。

そして初めて出向いた新橋演舞場

時間ギリギリだったので迷ったらどうしようと焦っていたが、地下鉄の改札を登ってすぐだった。5分ってあったけど、もっと全然近く感じる。

白地に黒の和風フォントで新橋演舞場とかかれた外観は、落ち着いていて風情ある。

ぐる~っと周って入り口へ。

このポスター前でやたら、記念撮影している人がいた。

席は1階のほぼ最後列のほうだったが、それでも役者さんの表情も分かる位置。高かったけどあらかた満足。

2年前に明治座大地真央の「大江戸緋鳥」を5千円の3階席で観たが、オペラグラスを使わないと人は・(テン)状態で、顔なんかはほぼ観えなかった。

明治座新橋演舞場は1,400前後で席数はほぼ同じくらい。1階の列数も同じだし、やっぱ1階席にしてよかったのかも。

スーパー歌舞伎というので、もっとド派手なエンターティナーなものを想像していたけど、歌舞伎調の現代劇を観ている様な普通のお芝居を観た気分になった。

歌舞伎なので、古語で何しゃべってるか分からないで眺めてるだけになるのかと思っていたら、ちゃんと聞きとれて話もしっかり分かるし、テーマやあらすじも分かりやすく、年齢層も高めの客層なれど、ちゃんと普通の人々にも楽しめるように工夫されているなと思った。

リピーター、ご贔屓、常連さん向けの馴れ合いのような感じでなく、いちげんさんもしっかり楽しんでもらえるような、分かりやすさもあり、飽きさせないような造りになっていると思った。

役者さんも一部のゲスト以外は、市川の歌舞伎役者で、みな幼少から鍛錬を積んでいるだけある上手さ。

私は花道の横だったので、猿之助、蔵之介が何回も至近距離を通るおいしい位置だった。

話はつっこみどころもある、すごくよかったとはいいがたいけど、分かりやすいし、笑いを取るよう色々工夫してるし、まあ楽しめた。

ソルマック猿之助は主役だけあって、華があるし、堂々と余裕のある振る舞いで、ガチガチの緊張が伝わってくる蔵之介をフォローしてたと思う。

もとはハンサムの福士君をああいう感じで使うとは意外だった。結構幅があって上手いんだな。

女形は盗賊双葉の笑也と、時子役の春猿だったが春猿きれいだな~。日本人形みたい。しかも女形のしぐさの女らしいこと。

お約束の宙乗りは、黒子さんが出てきてベルトつけてと、結構ゆっくり準備。

スピードもあるわけではないし、それ程大きく動くわけではないから、意外とたいしたことない感じだったが、歌舞伎でこういう演出は昔はすごいことだったんだろうなぁ。(ディズニーシーのリトルマーメイドとかのほうが、ぐるんぐるん宙で動いていた気が・・)

どちらかというと、戸板倒しのほうがビックリしたし、迫力満点だった。

3幕もあり、休憩だけで合計50分、芝居自体は3時間半の長丁場。お腹減る減る。なぜ弁当が幕の内弁当という名前なのかがとてもよく分かった。弁当は高いので、会場で売っていたシフォンケーキと、スナック菓子でしのぐ。

公演終わって、駅前少しぷらぷらしたら、すぐ歌舞伎座に出会った。東銀座は歌舞伎街だな。

歌舞伎座前の弁当屋が老舗で美味しいらしいので、こんど観劇する時はそこで買おう。

チケット発券に不具合があったので、おわびで手ぬぐいをもらった。

観たい演目があって、今月もう1本、本当の歌舞伎を観にいく予定。来月はこの新橋演舞場でタッキーの芝居を観る。春にかけて、観劇ラッシュです。