lapinchicの日記

色々思うままに書いていきます。

ブラック・スワン

ブラック・スワン [DVD]

ブラック・スワン [DVD]

  • 発売日: 2012/03/16
  • メディア: DVD
 

 知人の感想等をネットでみていて、観る前からいろんな想像をしてしまってたけど、百聞は一見に如かずで、全然思っていたのと違っていた。観た方が早かった。


もっと劇画チックだったり、娯楽的なホラーテイストの作品化と思ったら、落ち着いたトーンの真面目な芸術的な作品だった。ホラーテイストなのは、番宣のTVCMだけだった。(背中からにょきにょき出てくるやつ・・)        
ナタリーポートマンは、清楚な白鳥そのもののヒロインで、対照的な退廃的で男を誘惑する黒鳥(ブラックスワン)をつかむことが出来ない。

そんで盛り場で遊んでみたり、演出家にHされそうになってみたり、自分でもしてみようとしたり。ナタリーポートマンは、この子には黒鳥は無理だわ・・と思わせる生真面目な雰囲気がばっちりでてる。大人になったナタリーポートマンにつきまとう、優等生的印象そのもの。不思議だ、ナタリーポートマンはレオンで退廃的でエロティックな男を誘惑する雰囲気を持つ子供だったというのに。

次第に狂気を帯びていき、公演前日くらいから、それまでの静かなトーンと一転して、たたみかけるような激しい妄想の世界が繰り広げられる。それまでの展開で、繰り広げられる出来事が夢か現か分からないものとして観客も観るようになっているだろう。例え、すごい出来事があってもそれが現実とは限らないのだ。ラストは想像の範囲内で、まとまってはいるものの、違うラストにも出来たと思うので、ちょっと残念な感じはしたかな。(細かく書くとネタバレ過ぎる。)

あと追われる古いプリマがウィノナライダーとは。顔が全然違って分からなかった。顔がナタリーポートマンと同じ系統じゃないか。新旧のヒロイン顔。年齢差、約10歳。ウィノナ、かつての可愛さはさすがにないか。でもまだアラフォー、頑張れ!ウィノナ。

女好きの演出家も、確かに黒鳥するためにナタリーポートマンに色気をつけさせる必要は感じるけども、やっぱり手を出そうとするところは「枕営業ってやつですか?」と思ってしまい、かといって結局やってないし、やらなくても怒ったりするわけでないし、まぁ、作品を一番に考えてるんでしょうけど、食えねぇヤツっていう感じですね。

想像したのと違う、よく出来たまともな映画でした。もっとヘンなちょっと失敗してる映画を想像してました。
昭和の少女漫画テイストかと思ったら、全然違うし。ただ単に昔の少女漫画にバレエものが多かっただけだ。バレエは全然知らなくて、白鳥の湖さえ、この映画ではじめて知った。面白いね。あ~、有吉京子のSWANでも読んでみるか!という気持ちになっています。

 

SWAN愛蔵版(12巻セット)―白鳥

SWAN愛蔵版(12巻セット)―白鳥

  • 作者:有吉京子
  • 発売日: 2012/02/01
  • メディア: コミック