lapinchicの日記

色々思うままに書いていきます。

ホットロード

ホットロード [DVD]

ホットロード [DVD]

  • 発売日: 2015/02/18
  • メディア: DVD
 

 

変態仮面を1枚だけ借りるのは恥ずかしすぎるため、抱き合わせで借りた1品。ついでなので、サラッと。
紡木たくは、少女マンガに新たな表現手法を生み出し、今まで取り扱わなかったジャンル(女子ヤンキー)を開拓した稀有な才能の持ち主だが、時がたった現在、結局おめめキラキラの乙女チックな少女漫画が主流で、紡木たくのようなリアルな生活から生み出されたような作品はほぼなく、孤高の存在の漫画家だったように思う。        
隠居同然の作者が直々に指名した、和希役の能年玲奈、春山役の登坂広臣は、美しいマスクで、原作の持つピュアさ透明感がよく出ていた。

能年ちゃんはグレた感じが弱すぎて、陰が足りないように感じ、和希と違和感を感じるところが多かったが、ここまでの透明感を出せる人は浮かばず、まあ適任ではないかと。
登坂広臣は拳を突き上げたりすると、「人生一度キリドリームつかみたいから今hho!」とR.Y.U.S.E.I. が流れてきてしまうのだけど、表情が細かくとてもよく、なかなか上手に春山役を演じていたと思う。暴走族のナイツはみなヤンキー感が低く、普通の男の子の集まりに見えてしまうののはどうかと思う。
(春山のかわいい顔の友達役は坂口健太郎かと思った。少し顔がファニーなので別人かとは思ったけど。落合モトキというんですね。
あと、こちらでも鈴木亮平に会ってしまいました。出てるの知らなかったので、すごい縁です。何考えてるのかよく分からないヘッドでした。太田莉菜はヤンキー感ゼロ、オサレなモデルさんにしか見えません。この2人、普通の大人のカップルにしか見えません。)

エピソードが弱く、感情移入する前に物語のほうが進展してしまって、置いて行かれちゃう感じの多い映画でしたが、静かで美しい風景とゆったり流れる路面の景色など、原作も風景の多い作品で、ホットロード的美しい映像が見所です。あと最後に流れるオーマイリルガールが、ばっちりはまっていていい感じです。キャラの透明感と合わせて、見所はこの3点かも。