lapinchicの日記

色々思うままに書いていきます。

懐かしコミックの電子書籍事情

実家に置いたままだった漫画を少しづつ持ち帰っている。立ててあるのは、水拭きしたので乾かすために。
だんだん骨董品レベルも近い?ような、かつてはいくらでも流通していた人気漫画がほとんどなのに、今となっては入手困難なものばかりになっていた。
私の少女時代の漫画は、いつの間にかAmazonでさえ、取り扱わないようなものがたくさんの状態になっている。  
もう一度手に入れるのは難しいとは分かっていても、痛みの激しいものや、スペースの都合もあって、気持ち的にいらないと判断したものは、捨てたり売ったりして処分した。ネットオフで段ボール2箱で182冊売り、痛みの少ないもので、かつてのかなりの人気漫画ばかり詰めたのに、ほとんどが買取不可という回答で、350円程度だったのは泣いた。


不思議なもので、同じところに保管していたのに、痛みの少ないものと激しいものが出るのが不思議だ。
焼けやしみの多さを見ると、紙という媒体の性質の保管の難しさを非常に感じる。もう一度、手に入れたいと思っても、状態のいいもので手に入れるのは年数的に困難だ。それは年数が増すほど加速する。
一時期、そこそこの知名度のものでも刊行するくらい、昔の漫画の文庫化が多かったが、きれいな紙で再販したのは、文化の流通として正解だった。よく人気漫画は愛蔵版など形を超えて刊行するけれど、その重要さを非常に感じる。
だけど私的には、最初の刊行時のものが、カバー絵などを含め、愛着が強いのでござるが。

そんなコミック所有のもうひとつの可能性が電子書籍だ。電子書籍はサービス流通元が乱立していて、それなりに大中小と人気に差はあるが、特にキラーコンテンツとよべる提供社はまだない。
スペースを必要とせず、黄ばみやいたみも起きない。欠点は、サービス提供社がなくなったり、仕様が変わったら読めなくなる可能性がある。また電子書籍化されていたものが、どういう事情か知らないが、取り扱いから消えたりする作品もあるので注意が必要。
あとパソコンでは姿勢的に読みづらく、タブレットスマホの登場で、まあ読めるかなという感じだ。そして、紙で読む時とは違って、細かいところまで、目を通して読む気にならない。

そんな欠点もある電子書籍だが、自分が子供の頃に読んでいた漫画を発見するとうれしい。
知名度はそんなでもない意外なものを発見したり、検索するのが結構面白い。人気漫画なのになかったり、人気作家でも全作品ではなく一部だったり。かつての人気作家でも全然お取り扱いなかったり。
出版社にはかつて刊行したものはマイナー問わず、全部電子書籍化してほしいが、キャンディキャンディが原作者と漫画家の間で著作権をめぐる争いのせいで、いまじゃアニメもマンガも流通しないなどもあったりするので、版元の判断ではなく、作者の承諾がなくて電子書籍として取り扱えないなどあるのだろう。

このブログを始めた目的が、自分の好きだったもので世の中から消えそうになっているもの、忘れ去られないよう居場所を作っておきたいというのがきっかけだったとかつて書いたこともあるけど、書いたとしてもそれを入手したり、目を通してもらうのが困難な状態では、世の中からほぼ消え去ってしまう。

よっぽどの人気作品でなければ、電子書籍化したとしても、懐かしでポチ買いしてくれる量なんてそう多くはないかもしれない。だけど、これが日本の文化なのだ。読んでもイマイチピンと来ない、枕草子、古文などより全然大事にしていただきたい。文化は私たちが造り、守り、育てていくのだ。そして面白いものは何年たっても面白いのだ。今の子供たちが読んでも全然楽しめるものがいっぱいあるはずなのだ。それをアピールして訴求するのが、文化の流通元の役割だと思う。

電子なんてスペース採らずで1冊30MB程度、いったん電子化したらずっと提供できるのだから、そんなにコストもかからない?のでは(スキャンの人件費か?)と思うし、力を入れて取り扱い作品を増やしてもらいたい。
とまあ、今回は電子書籍のサービス提供社を紹介して終了する。今後、せっかく検索でなつかし漫画を多数発見したので、雑誌または出版社ごとなどに少しづつ紹介していこうと思う。

= 電子書籍のサービス提供社 =
Kindle
eBookJapan
楽天Kobo
BookLive!
コミックシーモア
Yahoo!ブックストア
紀伊國屋書店ウェブストア
電子書店パピレス
honto
BOOK☆WALKER
iBookStore
Google Play ブックス
LINE マンガ

探せばまだまだ沢山あるけど、有名どころ集めました。まぁ、こんなところで。
私が利用しているのは、eBookJapanKindleです。有名どころならつぶれないんじゃないかというのと、無料ダウンロード作品がたまったので。提供会社によって、割引が違うらしく、Kindleは割引があまりないため、他のところのほうがいいという意見も見つけたりしました。BookLive!が割引やポイントなどでお得なようです。