lapinchicの日記

色々思うままに書いていきます。

恋の渦

恋の渦 [DVD]

恋の渦 [DVD]

  • 発売日: 2014/06/04
  • メディア: DVD
 

 過去に低予算のインディーズ映画ながら、ヒットした作品と聞いて、面白そうなので観てみました。
監督はモテキ大根仁だけれども、原作・脚本があの「性欲」をテーマにした『愛の渦』の三浦大輔ということで、モテキと渦が融合したようなそんな印象を受ける作品でした。      

もうすでにモテキで話題になった後、無名役者ばかりを起用した今作を監督したというのが意外な感じがしましたが、それだけこの作品を撮ったら面白いと思ったからなのだろうな。

エグザイル風の見た目コウジ役の新倉健太は、チャラ男ながら、でも内面的には説教くさいモラルハラスメントなところをもつ、複雑な役どころでもありながら、本当に実在してそうな感じが出ており、その後性犯罪で逮捕され、結構上手かったのでもったいないです。

彼女役トモコの若井尚子が、役と本人のギャップを一番感じました。清楚な普通の方ですが、ショップ店員そのもの。見た目は渋谷ギャル店員風だが、メンヘル系男にはまった病的な女感がすごい出てた。いるいるこんな女って感じ。

ほか千葉雄大似の弟ナオキや、篠田麻里子似のカオリや、全キャスト、本当に実在したキャラがそのまま出てるんじゃないかと思うよな演技してない感が、観終ってみるとすごいと思う。
地に足をついてない若い男女の模様なんて、どうでもいい世界と思いきや、人間のもつその時の真実感、裏切りはこのような感じで起こるのかと、既視感が起こる場面が多数あり。

一途に相手を好きだと言ったすぐ直後に裏切り、相手を傷つけ突き放した後、お前がいなきゃダメだと泣きつく、あなたがいなきゃ生きていけないといった直後に他の人にすぐ乗り換える。
結局、真っすぐだったのは、タカシだけか。一人でもそういう人がいないと救われないな。そんな気持ちになる映画でした。

面白かったけど、映画としての華、スケール感が物足りない。もちろんスター起用していない映画としても、ちょっと少なすぎる感あり。感想としては、今一つな感じでした。