lapinchicの日記

色々思うままに書いていきます。

100人の子供たちが列車を待っている

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~2014.05 追記~
なんと、いつの間にかセルDVDが何の宣伝もなく販売しています!
つい数日前の発売のようで、偶然検索して気づきました。手元に置いていつでも見れるとはうれし~い。
早速買いましたよ♪ よい作品は多くの人に観てもらえるようであって欲しい。
しかし、こんなマイナーな映画が、いまごろDVD化とは思わなんだ。

紀伊国屋レーベルのDVD、ラインナップはこちら。
      
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これも忘れられない映画のひとつ。
この映画を見たときの驚きと感動と爽やかさは、どれだけ時間が経っても、心の中から消えうせることがない。

パンフやチラシを持っているので、写真をUPしたいところだけど、部屋の奥にしまっていてそのうち出てきたら載せます。
こちらは1990年頃公開で、ユーロスペースで観た単館ものの中でもマイナーな部類に入るけど、興行主が作品を大切に取り扱ってくれているため、今でも観ようと思えば観られるはず。

パンドラという配給会社の映画で、代表の中野理惠はWIKIでもプロフィールが出てくるくらいの人らしい。ジェーンカンピオンを送り出したとか見るとかなりすごいと思う。(ジェーンは私の映画の女神なので。)

パンドラでは、良質の作品を集め、長い期間に渡って取り扱い、公開を続けている。流行り廃らない、作品の価値に重きをおいている硬派な姿勢。

この「100人の子供たちが列車を待っている」も、ソフト化はされているが、少し変わっており、上映権付きDVD で出ていて、かなりお高めな値段で販売しているが、公共機関や学校のみ購入化で、個人への販売はしていない。
なので、再見出来る可能性はあっても、観づらいことには変わりない。
TV放送なんかで時折流してくれれば、多くの人に観る機会が出来るのに、放送歴はなさそうなので、残念でしょうがないです。


内容は、チリのサンティアゴ低所得者のために映画教室を開いているアリシア・ベガと、生徒である子供たちの姿を描くドキュメンタリー映画で、
小さな時から親と共に重労働したり、お金を稼いだりして身につけるものや学用品を買ったりしている子供たちのほとんどは、映画を観に行ったことがない。そんな子供たちにベガは、網膜残像に関する初歩的知識を始め、映画の歴史や構造、あるいは映画史を教えてゆく。(goo映画より)
というあらすじで、貧困が背景にあるが、子供たちの瞳に陰惨さはなく、映画作りをわくわくしながら楽しんでいる様子が素晴らしい。
何かありふれたフレーズを書いたような気がするけど、押し付けがましい説教くささや、教訓めいたものはなく、とにかくエネルギーに満ち溢れていて、見ると元気になる映画。

映画作りはプロの特定の人が作るものではなく、普通の人々も楽しむことが出来るものなんだと、知ることが出来る映画。私はこの映画を見て、リュミエールをはじめて知った。
生きてる間にもう一度は観たい。

100人の子供たちが列車を待っている - goo 映画
CinemaScape/100人の子供たちが列車を待っている(1988/チリ)
株式会社 パンドラ