lapinchicの日記

色々思うままに書いていきます。

ソーシャル・ネットワーク

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検索でもやたらひっかかるし、知人でも少しだけやってる人が出て来てるので、すこーし気になってたFacebook
気になってるといっても、やりたいわけじゃ全然ない。ただ、アカウント持ってないと、どんなことを出来るのか、外からだと分からないからね。

基本的にSNSは嫌いだ。利益に繋がる出会いを求めて・・という場は、利己的な駆け引きの人間関係しか育たないような気がするからだ。だから、わたしはやらない。
ただ、いまFacebookがすごい勢いで伸びているのは、検索時の引っかかり具合でとてもよく分かる。
なので、その成り立ちや私の知らないSNSのよいところが分かるかも知れないからと、この映画はずっと観たかった。私の嫌いなデヴィッド・フィンチャーとういうのは不安なとこだけど・・。そういう先入観は抜き!にして、鑑賞してみた。

なんすか、この空っぽ映画は・・。すごすぎて、開いた口がふさがらないぞ。
立ち上げの目的も、排他性を売りにした出会い系をめざしてたわけね。延々と続く、ボート部3人への背信による恨み買いからの裁判、親友へ裏切りや切捨てなどによる人間関係のもめごとだけで終わってしまった。

主人公も性格ひたすら悪いし、魅力もない。みなただユーザー数をいかに増やすかしか関心のない感じ。それがSNSの現状なんだろうな。素敵なものじゃないから、人の数しか見るところがないんだ。そんなものに入ってなくてよかった。
踊らされずにいかに過ごすか!を大切にしたい。プロジェクトⅩとか、成り立ちに感動するようなドラマが秘められたりするのに、本当にスッカスカ。SNSがユーザー数を惹きつける理由、魅力のある点がまるで描かれていない。SNSの全てを包括する内容とはとても思えず、こころざしの高いサービスもあるかもしれないのに、ソーシャル・ネットワークというタイトルで本当にいいのだろうか。フェイスブックっていう映画のタイトルのほうがいいんじゃないの??

とかなりの辛いことばかり、正直に書いてしまったけど、映像美はすごかった。色、陰影の美しさや、ボート漕いでる映像なんかも、すごい撮り方で、ぞわぞわっと鳥肌立つような素晴らしさ。
デヴィッド・フィンチャーはなにを表現したかったのだろうか?この映画、おそろしい中身のなさなのに映画賞とりまくってるんですね、意外。どうして~~。
見方を変えれば、数を増やして、急に膨れ上がり、金を集められる企業にして、時価総額を上げることが目的のITの虚構を描いたのだとしたら、確かにそれは描けてる(笑)。そういう視点で見れば傑作映画だと思う。