1990年の公開時、映画館で観て以来、ひさびさに観ました。なんと20年以上経っているのですね・・。
シャルロット人気がピークの時の作品だったと思うんですね。ひさびさに観た少女時代のシャルロット、やっぱかわいい。
だらしないような、気の抜けたような癖のある雰囲気。歩き方が独特で、前傾に倒れたようなカッコウでバランス悪く歩く。これはこの映画だからなのか、シャルロットの特徴なのか?
少女時代のシャルロットにはとても似合ってるけど、大人になった今でもそうなのか?最近の出演作も観たくなりました。
もう一度観たくてビデオ持ってたくらいだから(中古だけど・・)、印象的な作品だったのは間違いないけれど、20年の経過で、記憶とほぼ一致してるものの、微妙なズレがありました。人って自分の記憶を正しいと思ってるけど、しっかり覚えてるつもりでも、実際の過去とはほんの少しずれていて、アレンジかかってるものかもしれない。過去の記憶は確認のしようがないし、こわいなぁ。
自分の観た年齢での受け取り方も違うし、ひさびさに観て、感じることは20年前と違っていましたね。
自分の観た年齢での受け取り方も違うし、ひさびさに観て、感じることは20年前と違っていましたね。
20年前は、この映画の恋愛部分ばかり観ていた模様。思い出すときも、恋の場面ばかりだった。ひさびさに観たら、タイトルのとおり、ひたすら手癖の悪い、小さな泥棒といっても年齢が幼いだけで、結構な泥棒の少女の映画だった。
当時のわたしはシャルロットほど幼くはないが、とても好きな人がいて、初めての本格的な恋愛で、シャルロットの最初の恋人とのやりとりに、シャルロットの心理状態に自分を重ねる部分が多く、その印象ばかり残っていたようです。最初の恋人の不倫男の引くくせに、つなげる、逃げるようで引っ張る感じ、自分のやきもきした経験とても似てる。
「駄目だよ、駄目だよ・・」といいながら、しっかり手ェー出してる。経験者と未経験者、イニシアチブをどうしても経験者に握られ、未経験者は立場が弱い。そんな恋愛の構図がよく出ているやりとり。その後、経験したシャルロットは、若い男と二股かけて逆転しますが。
そんな昔のことはどうでもよくなって観た20年ぶりの鑑賞は、手癖の悪く、どうしてもまっとうには生きられないタイプの女の子の青春映画として満喫しました。ほんとに少女版、「大人は判ってくれない」。
なかなかに悪い女の子達が何人も出てきますが、少年院のようなところで知り合った女の子も、シャルロットも恋に関しては、本人なりに純粋に相手に恋しています。
最後、堕胎のおばさんのところに行ったのは、盗みに行こうとしたというより、堕胎をやめて出産するぞと決意して、友人のカメラを取り返しに行ったということなんだろうな。カメラしかもって行かなかったから。なかなか爽快感ある終わり方でした。
今後も波乱万丈の一生を送ると思いますが、それに負けないだけのたくましさを持っています。どんな手段を使っても生きていこうとするでしょう。
シャルロット・ゲンズブールは、独特のシュールな雰囲気、お母さんに似た人生を送るかと思いきや、パートナーは一人だけと意外としっかりとしている感じ。近作も観たい作品が何個か出来ました。いまの彼女はどんな感じなのかなー。