lapinchicの日記

色々思うままに書いていきます。

コミック版 新世紀エヴァンゲリオン

 アニメTVシリーズが最後の2話くらい正直、意味不明の為すっきりせず、補足になるかと思い、すぐに取り寄せて読破しました。
コミック版を読んで、よく分からなかったエヴァの世界が分かったような気持ちになりました。がなんと、コミック版終了したのが最近。最終巻が発行されたのが去年というのだから、読了出来たのは運がよかったというか、20年前のアニメの漫画版が最近まで終わってないとは思いもしなかった。
分かったような気持ちになれそうな劇場アニメもTVシリーズから10年以上たってから制作されているし、TV版でファンになった人は、長く追い続けて、ずいぶんと大変だったろうなぁ。20年たった今も全然古びてない現役感の理由が分かったような気がしました。

劇場版もコミック版も、エヴァへの評価や議論などが沢山出た後での作品、観た人が分かったような気になる為に、作ったようなところもあると思うので、よくまとまってるのも当然かという気がします。

TV版とキャラの性格、エピソードなど細かい違いがあり、トウジもコミック版では死んでたり、廃人アスカが目覚めたり、カヲルくんのキャラも全然違うし、使徒の数も少ないらしいですね。エピソードの順序も違うし、TV版よりH度は低め。
レイとシンジが手をつなぐエピソードがいいですね。キュンとほっこりしました。TV版ではなかった気がするなあ。

一見、日本のイニシエからの伝統ロボアニメと思いきや、ロボを生物とし、新生物?エイリアン?を使徒と呼び、キリスト教っぽさを加え神話風に、そしてATフィールドを他者から侵食されない人が持つ心の壁とし、壁をなくし一つに融合し他者のない世界を作り、他者から傷つけられる恐れのない世界を誰かが望んだ為、色々起きたが、最後、シンジが他者の存在を望み、また人々が泣いて笑い合う、多数の人が存在する世界を取り戻す。と、そんな話なんではないでしょうか。

コミック版は12巻辺りからの、親父の要請で、本人のやる気意思0からスタートしエヴァへ搭乗していたシンジが、味方からの本部施設占拠で仲間たちが襲われだし、大切な人を守る為にエヴァに乗って自分の意思で戦うシーンは「人としての成長」を強く感じさせるカタルシスのあるよいシーンでした。

重ための漫画ですが、明るい派生漫画の「碇シンジ育成計画」、「ピコピコ中学生伝説」なども読み、その後も引き続き楽しんで過ごしております。