映画「聲の形」の主題歌「恋をしたのは」で最近のaikoを久しぶりに聴いてよかったので、現在の最新のものより1つ前のアルバム 「泡のような愛だった」を聴いてみた。
アルバムのタイトルが、とても印象的。泡のようなで連想するのって「恋」だとおもうんだけど、「愛」にすることにより、通常「愛」という恒常的なイメージの言葉を、もろくて儚いものに合わせることにより、より印象的になる。
また、恋ではなく、愛と使うことにより、40歳手前になった大人のaikoを想起させる。
実際聴いてみると、歌っていることが20代の頃と、あまり変わってないんだけどね。
シングルでないのが不思議なくらいアルバムで1番キャッチ―なナンバー「明日の歌」が、このアルバムのトップバッター。 何度聞いてもヒリヒリする様な恋の痛みを感じることが出来る1曲で、つかみはOK。
その後、「染まる夢」、「Loveletter」を疾走感にあるれたナンバーが続き、しっとりした王道バラード「あなたを連れて」で小休止。
そして、アルバムの中堅どころの位置づけ「距離」、「サイダー」と続き、再び王道バラード「4月の雨」、昭和ジャジーポップな「遊園地」、再びシングルレベルの「透明ドロップ」、シングルカット曲「君の隣」とキャッチ―ポップな曲が続き、豪華感、お得感に満足を感じた後、名曲バラード「大切な人」へ。
その後、疾走感ある変形ポップ「キスの息」と続き、みずみずしい「卒業式」と続いて終了。
全13曲、トータルでとても聴きごたえあるアルバム。相変わらず、恋に不器用な女の子の姿のままで、自分の気持ちに手いっぱいな恋に憑りつかれた恋愛ジャンキーな世界観は昔と全然変わっていない。 40歳手前で、このみずみずしい感性をキープしているのはスゴイ。いったい、どこまで続けらるのだろうか。