lapinchicの日記

色々思うままに書いていきます。

仕事は楽しいかね?

仕事は楽しいかね? (きこ書房)

仕事は楽しいかね? (きこ書房)

 

 

どういうきっかけで知ったかは覚えていないけど、レビューでの高評価と本のタイトルにひかれて買ってみた。
しかし残念ながら、自分にはいまひとつ心に来ず、中身の薄い印象だった。       
「仕事は楽しいかね?」は魅力的なタイトルだけど、内容とはシンクロしていない。原題「THE MAX STRATEGY」のほうがぴったりだけど、コレを和訳しても売れないだろう。

内容は自己啓発というようり、成功哲学本という感じ。起業したい人には、背中を後押ししてくれるいい本なのかもしれない。
飛行機の運航が変わり、空港に足止めをされた人生に疲れたサラリーマンが、発明長者マックスというおじいさんに目をつけられ、一方的に人生指南、成功哲学をレクチャーされるという寓話。

まずこのマックス、成功者ではあるのだろうけど、みんなが疲れているなか、おかまいなしで弁舌、勝手に男に目をつけて寄って来るあさましさ、マックスの明るさは無神経で、へきえきしながら読んだ。
成功した社長の話や不労所得でもうけた人の自慢話など世の中にごまんとあるが、特有の能天気さ、無神経さがあり、昔から嫌いだ。そしてこの種の成功者は人生のふり幅が大きく、一気に凋落してたりする。(金持ち父さんの人とか。)

マックスが話す例え話も、実在の人物ではないので、自身の経験談ではなく、リーバイスやコカコーラなど有名企業の成功話ばかりで、あんまり面白くなかった。言ってることもせいぜい、「試すこと」くらいしか言っていない。
同じ寓話からの例え話でも、「チーズはどこへいった?」のほうが、分かりやすく上手く構成されている。

ここまでの自分の感想をみると、結構酷評しているけど(笑)、アマゾンのレビューは軒並み大好評価で、星3つ以下はひとつもなかった。しかしあらためてレビューを読み返してみても、ピンと来る内容のものがない。
ここまで好評価ばかりの本ってなんか気持ち悪い、チーズは逆に賛否両論の本である。そういう本のほうが中身がしっかりしているのかも。
内容は前向きで明るい人生指南だし、悪いことが書いてあるわけじゃないから、星3つで。