lapinchicの日記

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シネマ歌舞伎「らくだ、連獅子」

連獅子/らくだ [DVD]

連獅子/らくだ [DVD]

  • 発売日: 2013/12/05
  • メディア: DVD
 
春先の観劇ラッシュが嘘のように最近はトンとご無沙汰。
中村勘三郎の2本立て。テレビのバラエティではよく見かけて、かわいいキャラクターで好きだったけど、勘三郎の歌舞伎を観るのは初めて。死んじゃったから、生ではもう観られない。シネマ歌舞伎でも勘三郎の演目は多く、その中でも華やかそうな「連獅子」目当てにひさびさに観劇に出向いた。        
シネマ観劇は実は2回目で、今年の春に劇団☆新感線のゲキ×シネ『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII』を観ていました。

シネマ歌舞伎は期間限定、日1回くらいのレア上映とあってか、ご年配の方ばかりだけど、結構な人の入り。
「らくだ」は歌舞伎?と思うくらい普通に喜劇。コントのような。強請りや死体を玩ぶような犯罪満載の内容で、かなりブラックな話だが、春先に観た「切られお富」も強請り、殺傷しまくりとすごい話だったから、古典ってじつは結構、過激でアナーキー。役者の人が上手で、面白かった。母と観にいったけど、母は普通に声を出して笑っていた。

「連獅子」は息子の勘九郎七之助が子獅子なれど、2人とも大人で子供であって子供でない。
中村親子の登場は最初と最後だけで、中盤は別の人や楽器隊が見せ場で、歌舞伎の演奏者たちの熱演を観れたのは貴重かもしれないけど、なんだかんだいって、結構ウトウトしてしまった。最後の獅子かつらの舞は、華やかでよかったですが。

歌舞伎に詳しい母がいうには、「連獅子は踊り」とのこと。唄や中盤のしゃべる人達(笑)の内容を聞き取れれば、ストーリーも分かるんだろうけど、普通に見てる分にはさっぱり分からなかった。
説明文を読むとなんと、
親獅子が子獅子を千尋の谷に突き落とし、駆け上がって来た子獅子だけを育てるという故実を、実際の親子が演じることでことさらに感動がかき立てられます。
ってなんと、昔から有名な獅子エピソードじゃないの。このエピソードはもしかして、原作者の河竹黙阿弥の創作??

このシネマ歌舞伎、監督はなんと山田洋次。芝居の演出はしてないだろうし、舞台ほぼそのまま撮ったものではあるものの豪華なスタッフ。この演目にしたのも何かあってかなあ。

シネマ歌舞伎|松竹